一九九八年に日本の自殺者数が三万人を超えて以来、十年間にわたり、年間自殺者三万人台という緊急状態が続いています。
亡くなられた全ての方がうつ病で自殺をしたとは言えませんが、バブルの崩壊後の日本は経済・雇用・生活などが大きく変わってきたために、大きなストレスを抱えて何らかの精神疾患を患って自殺を選んでしまう事が多いのだと思います。
うつ病に関することを見ていく中で、必ずしも自殺=うつ病という考え方もどうかという意見もあります。
このうつ病は誰でもなりえる病気であり、かかる割合も高いのですが、それを周囲の人が見てすぐに気づけるものでないことも問題視されています。まだまだうつ病のことは聞いたことあるけど、詳しくは知らないという人がほとんどでしょう。うつ病についてもっと理解が必要なのが分かります。
うつ病の自殺予防の為には「うつ病は自殺をしたいと思わせる病気」だということを本人や家族、周りの人が理解していなくてはいけません。そして、医師は個々人に合ったうつ病に対して適切な薬を出せるようにしなければなりません。
また、うつ病の人を上手く理解できなくても時間をかけて接していくことが大切です。もし、責めたりしてしまったらそれによって自分をそれ以上に追い詰める傾向にあるということが危険なのです。
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